鈴鹿サーキットでロードバイクの9割以上を置き去りにした「最高の走行性能」を備えながら、「世界最小」サイズに折りたためるCARACLE-Sのrevision 4(第五世代)のマイナーチェンジモデルです。
rev.4.1/4.2ではスポーツモデルにショートサイズハンドルポストを採用し、最短に調整した場合は従来のロングサイズより約5cm低い位置にハンドルバーをセットできます。これにより身長が高くない方でも、スポーティーな深い前傾ポジションを取ることができます。もちろん、任意の高さで固定できるテレスコピック(伸縮)式なので、各人のお好みのポジションにセット可能です。背の高い方やリラックスしたポジションをお好みの方には、従来のロングサイズハンドルポストの選択も可能です(完成車取り寄せ時のみ/有料)。
rev.4.1/4.2では標準仕様にもテレスコピック(伸縮)式ハンドルポストを採用し、ハンドル高を調整可能にグレードアップ。標準仕様はロングサイズを初期設定としていますが、ショートサイズの選択も可能です(完成車取り寄せ時のみ/有料)。テレスコピックハンドルポストの採用に伴い、軽量で、ライトなどのアクセサリーを装着しやすいストレートハンドルバーを採用。サドルとシートポストも軽量タイプを採用することで、テレスコピックハンドルポストの採用にも関わらず車重を0.1kg軽量化しています。
rev.4.0から変速系コンポーネントを見直してスポーツモデルを10速化(シマノTiagra)。標準仕様も新世代のロードコンポ(シマノSORA)に更新しました。両モデルともリアスプロケットの最大歯数を30Tから32Tに変更し、高速走行だけでなく急傾斜も楽に上れるワイドレシオ化を実現しました。
クランクは超軽量2ピースクランクFC-2を採用し、スポーツモデルにはチェーン脱落防止効果の高いナローワイドチェーンリングを採用することで、脱落防止デバイスが不要な仕様を実現。合わせて100g以上の軽量化を果たしました。標準仕様ではCNC加工のチェーンガード一体型チェーンリングを採用することで、ギアをカバーしつつ軽量化を果たしています。
スポーツモデルはホイールやタイヤ類、サドル、ハンドルバー等にさらに軽量な仕様を採用し、軽量で錆びにくいチタンボルトも7箇所装着(標準仕様は4箇所)しています。CARACLEシリーズの「乗って軽い+持って軽い」、そして「錆びに強い」という特徴をさらに突き詰めました。
rev.4.1/4.2のフレームカラーはホワイト、ガンメタリック、オレンジのに2023年春から新色ココアが加わりました。また、「スポーツ」「標準仕様」共に価格差無しでシートポストのカラーを選択できるようになりました(完成車取り寄せ時のみ)。ブラックカラーは精悍な印象ですが、頻繁に折りたたむ方は擦れ傷の目立たないシルバーカラーをお勧めします。
もちろん、CARACLE-Sシリーズ最大の特徴である、65×47×33cm(スポーツ)の折りたたみサイズを継承し、実用自転車(14インチ以上)で世界最小。単に体積が小さいだけでなく、幅は20インチHE車輪(ETRTO406)の直径からはみださない縦長形状が特徴。3辺の長さが158cm未満の市販スーツケースに収まる実用自転車は、CARACLE-Sだけです。これにより、LCCを除くほぼ全ての航空会社で無料輸送が可能です。
スーツケースに収めれば手荒い海外の荷扱いでもダメージを受けにくく、安価で多様な市販品の中からお好みのスーツケースを選べます。まさに、唯一無二の海外旅行対応自転車と言えます。
もちろん、このコンパクトサイズは飛行機以外でも非常に有用で、鉄道輪行でヒザの間に挟んで座っても周囲の迷惑になりにくいので、疲れたライドの帰りでも着席率が高くなります。20インチ車なのに、コインロッカーに収めることもできます。縦長で自立するので、玄関などに置いても省スペースです。クラシックミニ、ポルシェ、S2000、ROADSTERといったトランクスペースの小さな自動車にも積載できます。
フレーム、フォークは6061アルミ合金製で、ハンドル、シートポスト等のパーツも軽量なアルミ合金製を使用。フレームを構成するパーツやボルト類にはステンレスやアルミ、チタン合金製を使用して、非常に錆びにくい仕様と、超軽量を実現しています(現実的な代替え素材の無いチェーン、リアコグや、パーツに付属するボルト等はスチール製)。
折りたたみサイズがこれだけ小さいのに、展開するとホイールベース(前後輪の軸間距離)は多くのロードバイクより長い106cm。これにより直進安定性に優れているだけでなく、段差に強い20インチ車輪と低い重心、高性能サスペンションも搭載して、乗り心地はバツグンです。
しかも、極小の折りたたみサイズから考えられないほどフレーム剛性が高く、カスタマイズ次第でロードバイクに匹敵する走行性能を実現できます。テック・ワンのスタッフ自らがスズカ8時間エンデューロ優勝を始め、マウンテンサイクリングin乗鞍、ブルベといった競技系イベントでその走行性能を実証しています(走行性能と耐久性の検証のために行っており、レース用機材としての使用を保証するものではありません)。
強度と耐久性にも優れていることは、JIS基準(D9301)フレーム耐久性試験に合格していることからも証明されています。それも折りたたみ自転車(小径車)用基準ではなく、レーシングバイク試験条件で、規定の2倍の荷重回数に合格したことで、ロードバイクと同等以上の耐久性が証明されました。
この持ち運びやすさと走行性能を活かして、毎日の通勤から、輪行ツーリング、キャンピングカーやヨットへの搭載、国内外の長期ツーリングなど、様々な用途でご活用いただいています。これまでで最高の実用性を備えた折りたたみ自転車『CARACLE-S』が、さらに進化しました。